正しさが分からない理由
「正しさが分かりません」
と私のところに相談される方の多くが、
同じ思考パターンに陥っています。
それは「正しさ=社会的な正しさ」
と思い込んでいることです。
しかし、本当の「正しさ」とは一体何でしょうか?
実は、正しさには2つの側面があります。
- 社会的な正しさ:一般的な価値観やルールに基づいた正しさ
- 自分にとっての正しさ:自分の価値観や幸福に基づいた正しさ
多くの人は、社会的な正しさを
自分の正しさと混同してしまい、一致しないため
「何が正しいのか分からない」と感じてしまうのです。
正しさとは何か?
正しさを理解するためには、
まず「社会的な正しさ」と
「自分にとっての正しさ」は
違うものであると気づくことが大切です。
そして、
「自分にとっての正しさ=自分にとっての良さ」
と考えることが重要です。
しかし、多くの人は
「人の目を気にしすぎる」
「社会的に正しいことをしようとする」あまり、
自分にとっての良さを見失ってしまいます。
これが、正しさが分からなくなる原因なのです。
正しさが分からない本当の理由
正しさが分からなくなる、
もう1つの理由は、
正しさという感情がネガティブ
な側面を持つからです。
「正しさ」には強い正義感が伴います。
しかし、正義感にはネガティブな側面があり、
それが苦しみを生む原因にもなります。
●頭では「正しいことは良いこと」だと信じている
●しかし、感覚的には「正しさに縛られることが苦しい」と感じる
この矛盾が葛藤を生み、
正しさが分からなくなるのです。
「正しいこと=良いこと」と勘違いした理由
私たちが「正しさ=良いこと」
と思い込んでしまうのは、
親や教師などからの教育の影響が大きいです。
また、人生の中で正しさを使って
「優越感を得る」
「自分を正当化する」
といった経験があると、
正しさを手放しにくくなります。
しかし、これらの優越感や正当化は、
実は「正しさというネガティブな感情」
によるものです。
「正しさ」はプライドを表す
ネガティブな感情でもあるため、
プライドを手放すことに
抵抗を感じる人も少なくありません。
正しさを手放すと、本当の正しさが見えてくる
では、正しさを手放すと
どうなるのでしょうか?
それは、社会的な正しさを
追い求めなくなり、
自然と自分にとっての良さ
を追求するようになるということです。
このとき大切なのは、
「自分にとっての正しさ=自分にとっての良さ」
であると理解していることです。
正しさを手放すためには、固定観念を外し、
正しさというネガティブな感情を
手放すことが必要になります。
そのためには、心の専門家の
サポートを受けるのも1つの方法です。
心の専門家は、あなたの中にある
「私は正しい」という固定観念を見つけ、
それを外す手助けをしてくれます。
また、ネガティブな感情を消化する
サポートもしてくれます。
自分にとっての正しさを見つけるために
正しさを手放すことで、あなたは
「社会的な正しさ」と
「自分にとっての正しさ」を
明確に切り分けることができるようになります。
そして、その気づきや体験が、
あなたにとっての幸福へとつながるのです。
もし、正しさが分からず
悩んでいるのであれば、1度
「自分にとっての良さ」を
見つめ直してみてください。
それこそが、
本当の正しさへの第一歩
となるはずです。