嫉妬してしまうのはなぜ?人と比べて苦しくなる心を手放すために
「あの人ばかり、うまくいっている」
「自分より評価されているのが面白くない」
「本当は喜びたいのに、素直に喜べない」
そんな気持ちになったことはありませんか?
嫉妬している自分に気づくと、
「こんなことを思う自分は嫌だ」
「もっと素直に人の幸せを喜べたらいいのに」
と、自分を責めてしまう人もいます。
けれど、嫉妬という感情そのものが
悪いわけではありません。
嫉妬の奥には、
「自分もそうなりたい」
「本当は自分も手に入れたい」
「自分にも価値があると思いたい」
という、自分でも気づいていない
思いが隠れていることがあります。
嫉妬を無理になくそうとするのではなく、
「なぜ私は、この人に嫉妬するのだろう?」
と自分の心に目を向けてみると、
これまで見えていなかった
自分自身が見えてくるかもしれません。
嫉妬とは?
嫉妬とは、他人と自分を比べたときに、
「自分の方が劣っている」
「自分にはないものを、あの人は持っている」
と感じることで生まれる
怒りの感情のひとつです。
たとえば、
・自分より仕事がうまくいっている
・自分より評価されている
・自分より幸せそうに見える
・自分にはない才能を持っている
・自分より人から好かれている
・自分が欲しかったものを手に入れている
そんな相手を見たときに、
「うらやましい」
だけでは終わらず、
「なんとなく面白くない」
「負けたような気がする」
「あの人の欠点を探したくなる」
という気持ちが出てくることがあります。
これが嫉妬心として現れるのです。
なぜ、人に嫉妬してしまうのでしょうか?
嫉妬しているとき、人は
相手を見ているようで、実は
相手を通して自分自身を見ています。
「あの人にはある。でも、自分にはない」
「あの人はできる。でも、自分にはできない」
「あの人は認められている。でも、自分は認められていない」
このように、自分と相手との
「差」に意識が向いていきます。
そして、その差が大きく感じられるほど、
「私は足りない」
「私は劣っている」
「もっと頑張らなければいけない」
という思いが刺激されることがあります。
すると、本来は自分自身の内面にある
苦しさなのに、その苦しさの原因が
相手にあるように感じてしまうことがあります。
嫉妬は、自分が興味を持っているもの
嫉妬と向き合った時に、
とても大切なことがあります。
それは、
人は、自分にとって
まったく興味のないものには、
嫉妬しない
ということです。
たとえば、あなたが
釣りにまったく興味がないとします。
目の前に世界的に有名な
プロの釣り師がいたとしても、
「すごい人なんだな」
とは思っても、
「悔しい。自分もあの人のようになりたい」
とは、全く思わないのではないでしょうか。
ところが、自分が
本当にやりたい仕事で成功している人。
自分が欲しかった評価を得ている人。
自分が望んでいる生き方をしている人。
そんな人を見ると、心が大きく動くことがあります。
それは、なぜでしょうか?
そこには、
「本当は自分もそうなりたい」
という気持ちが隠れているからです。
嫉妬する相手は、自分の願いを教えてくれる
誰かの活躍を見て、心がざわついたとします。
そのとき、
「嫉妬してはいけない」
と感情を押さえ込むのではなく、
「私は、この人の何に反応しているのだろう?」
と考えてみてください。
・お金でしょうか。
・才能でしょうか。
・自由でしょうか。
・人から認められていることでしょうか。
・愛されていることでしょうか。
・自信を持って生きている姿でしょうか。
そこに、自分が本当は
望んでいるものが隠れていることがあります。
嫉妬する相手の「輝き」が見えるということは、
それだけ自分の心が、その部分に反応しているということです。
そして場合によっては、
「自分も本当は、そこへ向かいたい」
という気持ちに気づくきっかけにもなります。
嫉妬は、自分を苦しめる
だけの感情ではありません。
自分が何を求めているのかを知るための、
ひとつの手がかりにもなるのです。
嫉妬が強くなると、相手の欠点を探したくなる
嫉妬が強くなると、
不思議なことが起こります。
本当は相手を「すごい」と感じているのに、
それを認めることが苦しくなるのです。
すると、
「あの人にも悪いところはある」
「たまたま運がよかっただけ」
「そんなに大した人ではない」
と、相手のマイナス面を
探したくなることがあります。
場合によっては、表面上では、
「よかったね」
「すごいね」
と言いながら、別のところでは
相手を悪く言ってしまうこともあります。
なぜ、このようなことが起こるのでしょうか。
相手を下げることで、
一時的に自分との「差」を
小さく感じられるからです。
しかし、それで本当に
自分に自信が持てるようになるわけではありません。
相手を下げても、
自分の価値が上がるわけではないからです。
嫉妬が苦しい本当の理由
嫉妬が苦しいのは、
「あの人が優れているから」
だけではないかもしれません。
その人を見たことで、
「自分はダメだ」
「自分には価値がない」
「自分は認めてもらえない」
「自分は何も持っていない」
という、自分の中にある感情や
思い込みが刺激されていることがあります。
つまり、嫉妬している相手は、
その感情を表面に出す
「きっかけ」になっているだけなのです。
だからこそ、
「あの人さえいなければ嫉妬しない」
と考えて相手から離れても、
別の場所で似たような人に出会うと、
再び同じ感情が出てくることがあります。
大切なのは、相手を
どうにかすることではなく、
自分の中で嫉妬心が
反応していることを知ることです。
「嫉妬する自分」を嫌わなくていい
嫉妬していることを認めるのは、
簡単ではありません。
「自分は嫉妬なんてしていない」
と思いたくなることもあります。
それは、嫉妬を認めることが、
「自分の負けを認めること」
のように感じられるからかもしれません。
しかし、
「私は今、嫉妬しているんだな」
と認めることは、負けることではありません。
むしろ、自分の感情を受け入れることです。
嫉妬を否定すればするほど、
その感情に振り回されることがあります。
反対に、
「なぜ、この人がこんなに気になるのだろう?」
と自分自身に意識を戻していくことで、
嫉妬の奥にある本当の気持ちが
分かってくることがあります。
他人ではなく、自分に意識を戻していく
嫉妬しているときは、
意識が相手に向き続けます。
「あの人は何をしているのだろう」
「あの人はどれくらい評価されているのだろう」
「自分より上なのか、下なのか」
気づけば、自分の人生ではなく、
相手の人生ばかり見ています。
そんなときこそ、
相手から自分へ意識を戻してみてください。
「私は本当は何を望んでいるのだろう?」
「何がそんなに悔しかったのだろう?」
「自分には何が足りないと思っているのだろう?」
「本当は、どうなりたいのだろう?」
嫉妬の奥にある感情を見つめていくことが、
自分自身を知ることにつながります。
人と違うことは、劣っていることではない
人は、それぞれ違います。
育ってきた環境も、
経験してきたことも、
得意なことも、
苦手なことも、
人生のタイミングも違います。
それなのに、他人の一部分だけを見て、
「自分の方が下だ」
と判断してしまうことがあります。
しかし、
違うことと、劣っていることは
同じではありません。
誰かより早いから価値があり、
誰かより遅いから価値がないわけでもありません。
他人と自分を比較して
上下を決め続ける限り、
上には上がいます。
その競争には終わりがありません。
だからこそ、
「このままでは足りない」
という自分から、
「今の自分を認めながら、
自分が望む方向へ進んでいく」
という自分へ変わっていくことが大切なのです。
嫉妬が、尊敬に変わることもある
自分のことを少しずつ
認められるようになると、
これまで嫉妬していた相手の
見え方が変わることがあります。
以前なら、
「なんで、あの人ばかり」
と思っていた相手に、
「すごいな」
「ここまで努力してきたんだろうな」
と思えるようになることがあります。
相手が変わったわけではありません。
自分と相手を比べて、
自分の価値を決める
必要がなくなってきたからです。
嫉妬の中にあった
「上下」が薄れていくと、
嫉妬は少しずつ、尊敬や賞賛、
そして、
「自分も自分の道を進んでいこう」
という力へ変わっていくことがあります。
嫉妬に気づいたら、自分に戻るサイン
嫉妬が出てきたとき、
「また嫉妬してしまった」
と自分を責める必要はありません。
むしろ、
「少し他人ばかり見ていたかもしれない」
と気づくためのサインとして捉えてみてください。
あなたは、その人ではありません。
その人も、あなたにはなれません。
人と違うことが、その人自身の個性になります。
だからこそ、誰かと比べて
自分の価値を決めるのではなく、
「私はどう生きたいのか」
「私は何を大切にしたいのか」
「私は本当は何を望んでいるのか」
そこへ意識を戻していくことが大切です。
嫉妬や妬みに振り回されるあなたへ
頭では、
「人と比べても仕方がない」
と分かっている。
それでも、
うらやましさ、
やきもち、
妬み、
悔しさ、
劣等感が消えない。
そんなこともあります。
感情は、頭で理解しただけでは
変わらないことがあるからです。
嫉妬の奥に、
「自分には価値がない」
「自分は認めてもらえない」
「自分は愛されない」
「自分は人より劣っている」
といった感情や思い込みが残っていると、
似たような出来事が起こるたびに
心が反応してしまうことがあります。
ストレスクリアルームでは、
表面的に「嫉妬しないように考え方を変える」だけではなく、
なぜ、その人や出来事にこれほど心が反応するのか
という部分を一緒に整理していきます。
そして、自分の中に残っている感情に気づき、
感情解放カウンセリングを通して、
その感情を手放していくお手伝いをしています。
嫉妬を感じない人になろう
としなくても大丈夫です。
嫉妬が出てきたとき、
他人を見続けるのではなく、
自分自身へ意識を向ければ良いのです。
嫉妬という感情は、
「あなたは本当は、どうなりたいの?」
と、自分の心が問いかけている
サインなのですから。
【この記事を書いた人】
竹田 久善(たけだ ひさよし)
ストレスクリアルーム
代表カウンセラー・心理療法士
新潟市中央区の「ストレスクリアルーム」で、感情や心の悩みに向き合うカウンセリングを行っています。
これまで2,511件以上の相談に携わり、不安・怒り・悲しみ・人間関係・仕事・恋愛・夫婦・家族・親子関係・トラウマなど、さまざまな悩みと向き合ってきました。
代表ブログでは、日常の悩みや生きづらさの背景にある感情や心理について分かりやすくお伝えしています。
[竹田久善のプロフィールを見る]
「あの人ばかり、うまくいっている」
「自分より評価されているのが面白くない」
「本当は喜びたいのに、素直に喜べない」
そんな気持ちになったことはありませんか?
嫉妬している自分に気づくと、
「こんなことを思う自分は嫌だ」
「もっと素直に人の幸せを喜べたらいいのに」
と、自分を責めてしまう人もいます。
けれど、嫉妬という感情そのものが
悪いわけではありません。
嫉妬の奥には、
「自分もそうなりたい」
「本当は自分も手に入れたい」
「自分にも価値があると思いたい」
という、自分でも気づいていない
思いが隠れていることがあります。
嫉妬を無理になくそうとするのではなく、
「なぜ私は、この人に嫉妬するのだろう?」
と自分の心に目を向けてみると、
これまで見えていなかった
自分自身が見えてくるかもしれません。
「あの人ばかり、うまくいっている」
「自分より評価されているのが面白くない」
「本当は喜びたいのに、素直に喜べない」
そんな気持ちになったことはありませんか?
嫉妬している自分に気づくと、
「こんなことを思う自分は嫌だ」
「もっと素直に人の幸せを喜べたらいいのに」
と、自分を責めてしまう人もいます。
けれど、嫉妬という感情そのものが
悪いわけではありません。
嫉妬の奥には、
「自分もそうなりたい」
「本当は自分も手に入れたい」
「自分にも価値があると思いたい」
という、自分でも気づいていない
思いが隠れていることがあります。
嫉妬を無理になくそうとするのではなく、
「なぜ私は、この人に嫉妬するのだろう?」
と自分の心に目を向けてみると、
これまで見えていなかった
自分自身が見えてくるかもしれません。
「あの人ばかり、うまくいっている」
「自分より評価されているのが面白くない」
「本当は喜びたいのに、素直に喜べない」
そんな気持ちになったことはありませんか?
嫉妬している自分に気づくと、
「こんなことを思う自分は嫌だ」
「もっと素直に人の幸せを喜べたらいいのに」
と、自分を責めてしまう人もいます。
けれど、嫉妬という感情そのものが
悪いわけではありません。
嫉妬の奥には、
「自分もそうなりたい」
「本当は自分も手に入れたい」
「自分にも価値があると思いたい」
という、自分でも気づいていない
思いが隠れていることがあります。
嫉妬を無理になくそうとするのではなく、
「なぜ私は、この人に嫉妬するのだろう?」
と自分の心に目を向けてみると、
これまで見えていなかった
自分自身が見えてくるかもしれません。