人のために生きるのが苦しい理由|自分を大切にする生き方とは
「人のために生きることが大切」
そう教えられて、一生懸命に
周りの人を大切にしてきたのに、
なぜか自分は苦しい。
人の期待に応えようと頑張ったり、
困っている人がいれば
自分のことを後回しにしたり。
そんな生き方を続けているうちに、
「なんだか疲れた」
「自分は何のために生きているのだろう」
と感じることがあります。
人を大切にすることそのものが、
悪いわけではありません。
苦しくなってしまうのは、
人のために自分を犠牲にする
ことが当たり前になっているから
かもしれません。
人のために生きるのが苦しくなる理由
人のために生きることが
苦しくなる背景には、
自分よりも相手を
優先し続けてしまう生き方
があります。
たとえば、
・嫌われないように相手に合わせる
・頼まれると断れない
・本当は嫌なのに我慢する
・相手が喜ぶことを優先する
・自分の気持ちより周囲の期待を優先する
・「自分さえ我慢すればいい」と考える
このような状態が続くと、
自分の中には少しずつ
不満や疲れが溜まっていきます。
最初は
「これくらい大丈夫」
と思っていても、何年も続けば、
「もう疲れた」
「誰にも分かってもらえない」
「どうして自分ばかり」
という気持ちが出てくることがあります。
「人のため」が自己犠牲になっていませんか?
誰かのために行動することと、
自分を犠牲にすることは
同じではありません。
自分に余裕があり、
「助けたい」
「やってあげたい」
と思って行動するのであれば、
その行動は自分にとっても
喜びになるでしょう。
しかし、本当はやりたくないのに、
「断ったら嫌われるかもしれない」
「期待に応えなければいけない」
「いい人でいなければならない」
という不安や恐れから行動していると、
同じ「人のための行動」でも
心への負担は大きく変わります。
大切なのは、
何をしているかだけではなく、
どんな気持ちから
その行動を選んでいるのかです。
なぜ自分を後回しにしてしまうのか?
自分を犠牲にしてしまう人も、
好きで苦しい生き方を
選んでいるわけではありません。
心の中に、
「人に迷惑をかけてはいけない」
「自分より相手を優先するべき」
「断るのは悪いこと」
「人から嫌われてはいけない」
「自分の気持ちを優先するのはわがまま」
といった思い込みがあることがあります。
そして、その奥には、
嫌われる怖さ、否定される怖さ、
虚しさ、寂しさ、不安
などの感情が隠れていることもあります。
頭では「自分を大切にしよう」
と分かっていても、
生き方を変えられないときには、
こうした感情が強く
影響していることがあります。
自分の気持ちが分からなくなることもある
長い間、周りの人を優先していると、
「私は本当はどうしたいのだろう?」
という自分自身の気持ちが
分からなくなることがあります。
・何が好きなのか
・何が嫌なのか
・どんな人生を送りたいのか
自分ではなく、周囲の期待を
基準に選び続けてきたため、
自分の気持ちを感じる機会が
少なくなってしまうからです。
これは、単に
「自分の意見を持てばいい」
という問題ではありません。
まずは、自分の内面にある
気持ちに気づくことが大切です。
自分のために生きることは…
「自分のために生きる」と聞くと、
「自分勝手になってしまうのでは?」
と思う人もいるかもしれません。
しかし、自分を大切にすることと、
相手を大切にしないことは別です。
・自分の気持ちも大切にする
・相手の気持ちも尊重する
・できないことには「できない」と伝える
・疲れているときには休む
やりたいことがあれば、
自分にその選択を許してあげる。
自分を大切にするとは、
自分だけを優先することではなく、
自分を犠牲にしないことなのです。
自分を大切にできると、人にも優しくなれる
自分を我慢させながら
誰かに尽くし続けていると、
「私はこんなにやっているのに」
という不満が生まれることがあります。
反対に、自分の気持ちを
大切にできるようになると、
心に余裕が生まれてきます。
その余裕があるからこそ、
人に対しても無理のない範囲で
優しくできるようになります。
つまり、
自分のために生きることと、
人を大切にすることは
対立するものではありません。
自分も大切にし、
そして人も大切にする。
その両方があってこそ、
人との関係も長く続けやすくなります。
自分のために生きたいのにできない…
これまで人を優先して生きてきた人にとって、
急に自分を優先することは
簡単ではありません。
まずは、
「私は本当はどうしたい?」
と、自分に問いかけてみてください。
そして、
「嫌だった」
「怖かった」
「寂しかった」
「本当は断りたかった」
「もっと自分を大切にしてほしかった」
そんな気持ちが出てきたら、
否定せずに気づいてあげることです。
生き方を変える第一歩は、
無理に考え方を変えることではなく、
これまで置き去りにしてきた
自分の感情に気づくことから始まります。
生き方を変えるには、感情にも目を向ける
「これからは自分のために生きよう」
そう決めても、また人に合わせて
しまうことがあります。
それは、意志が弱いからとは限りません。
これまでの経験によって生まれた
不安や恐れ、虚しさなどが残っていると、
頭では変わりたいと思っていても、
以前と同じ行動を選んでしまうことがあります。
ストレスクリアルームでは、
表面的な行動だけではなく、
その行動の奥にある
感情や信じ込みにも目を向けています。
なぜ、人を優先しなければならないと感じるのか?
なぜ、断ることが怖いのか?
なぜ、自分を大切にすると罪悪感が出てくるのか?
そうした自分の内面にあるものに気づき、
感情を整理していくことで、
少しずつこれまでとは違う選択が
できるようになることがあります。
人のためだけではなく、自分のためにも生きていい
人を大切にすることは、
とても大切なことです。
でも、その中に「自分」も
入れてあげてください。
誰かを幸せにするために、
自分が苦しみ続ける必要はありません。
自分の気持ちに気づき、
自分を大切にしながら生きる。
そのうえで誰かを大切にできれば、
「人のため」と「自分のため」を
無理に分ける必要もなくなっていきます。
これまで人のために
頑張ってきた人ほど、
これからは少しずつ、
「私はどうしたい?」
という自分自身の気持ちにも
耳を傾けてみてください。
【この記事を書いた人】
竹田 久善(たけだ ひさよし)
ストレスクリアルーム 代表カウンセラー・心理療法士
新潟市中央区にある「ストレスクリアルーム」で心の悩みに向き合い、感情を解放するカウンセリングを行っています。
これまで2,511件以上の相談に携わり、不安・怒り・悲しみなどの感情の悩みをはじめ、人間関係、仕事・職場、恋愛、夫婦、家族・親子関係、トラウマなど、さまざまな悩みと向き合ってきました。
心の学びでは、日常の悩みや生きづらさを軽くするための気づきや本質について分かりやすくお伝えしています。
[竹田久善のプロフィールを見る]
竹田 久善(たけだ ひさよし)
ストレスクリアルーム 代表カウンセラー・心理療法士
新潟市中央区にある「ストレスクリアルーム」で心の悩みに向き合い、感情を解放す
るカウンセリングを行っています。
これまで2,511件以上の相談に携わり、不安・怒り・悲しみなどの感情の悩みをはじめ
、人間関係、仕事・職場、恋愛、夫婦、家族・親子関係、トラウマなど、さまざまな
悩みと向き合ってきました。
代表ブログでは、日常の悩みや生きづらさの背景にある感情や心理について、これま
での経験や学びをもとに分かりやすくお伝えしています。
[竹田久善のプロフィール・経歴を見る]