過去の嫌な出来事を思い出して苦しくなるのはなぜ?
誰かに言われたひと言が、
いつまでも忘れられない。
すでに終わった出来事なのに、
思い出すたびに腹が立ったり、
悲しくなったりする。
「あんなことを言われなければ」
「どうして、あのとき言い返せなかったのだろう」
もう考えたくないのに、
何度も思い出してしまう。
そんな経験はありませんか?
実は、心の苦しみが続くのには、
過去の出来事だけではない理由があるのです。
心を苦しめる「二本の矢」
仏教には、心の苦しみを
「二本の矢」に例えた教えがあります。
一本目の矢は、人生で
避けられない痛みや苦しみです。
誰かに否定されたり、
裏切られたり、大切なものを失ったり。
生きていれば、
思い通りにならない出来事や、
心が傷つく経験をすることもあります。
しかし、私たちは
その出来事が終わったあとも、
苦しみ続けることがあります。
「あの人だけは許せない」
「どうして自分ばかり」
「あのとき、こうしていれば」
このように、出来事を繰り返し思い出し、
怒りや後悔、不安を重ねてしまう。
これが、二本目の矢に例えられる苦しみです。
最初の痛みに、さらに
苦しみを重ねてしまうことがあるのです。
なぜ、忘れられないのか?
「もう終わったことだから、忘れよう」
そう思っても、簡単には
忘れられないことがあります。
なぜなら、出来事の記憶だけでなく、
そのときに感じた感情が
心に残っていることもあるからです。
例えば、過去に人から強く否定され、
深く傷ついた経験があるとします。
その後、別の人から少し注意されただけでも、
必要以上に傷ついたり、
腹が立ったりすることがあります。
目の前の相手も、状況も違う。
それなのに、以前と
同じような苦しさを感じてしまう。
そこには、過去に感じた悲しみや恐怖、
怒りなどの感情が関係している可能性があります。
考え方を変えるだけでは難しい理由
「気にしなければいい」
「もっと前向きに考えよう」
そう自分に言い聞かせても、
心がついてこないことがあります。
頭では分かっているのに、
同じような場面になると、
また感情が反応してしまう。
これは、意志が弱いからとは限りません。
心に残っている感情が、
似た出来事をきっかけに
反応していることもあるのです。
だからこそ、無理に忘れようとしたり、
考え方だけを変えようとしたりしても、
苦しさが続くことがあります。
大切なのは、なぜ自分の心が反応するのか、
その原因に目を向けることです。
苦しみを手放すということ
苦しみを手放すとは、
過去の出来事をなかったこと
にするのではありません。
傷ついた自分を否定することでも、
無理に相手を許すことでもありません。
大切なのは、その出来事によって
生まれた感情に目を向けることです。
怒りの奥には、分かってほしかった
悲しみがあるかもしれません。
相手を許せない気持ちの奥には、
裏切られた恐怖が
残っているかもしれません。
自分を責め続けているのは、
後悔や罪悪感が関係しているのかもしれません。
そうした感情を理解し、
手放していくことで、
過去の出来事に対する
心の反応が変わっていくことがあります。
過去は変えられなくても、
過去に対する今の感じ方は
変わる可能性があるのです。
過去に振り回されない自分へ
人生で、傷つくことを
すべて避けることはできません。
しかし、一度受けた心の痛みを、
いつまでも抱え続けなければ
ならないわけではありません。
大切なのは、傷つかない人になることではなく、
過去の出来事に振り回されない
自分になることです。
ストレスクリアルームの
感情解放カウンセリングでは、
悩みの原因となる感情を特定し、
解放することを大切にしています。
過去の出来事を思い出しても、
以前ほど心が乱されなくなる。
相手の言葉に必要以上に反応せず、
穏やかに過ごせるようになる。
そんな心の変化を目指しています。
過去の出来事にとらわれる日々から、
心穏やかに自分らしく生きられる日々へ。
これからの人生を、
過去の苦しみに縛られずに歩んでいきませんか?
竹田 久善(たけだ ひさよし)
ストレスクリアルーム 代表カウンセラー・心理療法士
新潟市中央区にある「ストレスクリアルーム」で心の悩みに向き合い、感情を解放するカウンセリングを行っています。
これまで2,511件以上の相談に携わり、不安・怒り・悲しみなどの感情の悩みをはじめ、人間関係、仕事・職場、恋愛、夫婦、家族・親子関係、トラウマなど、さまざまな悩みと向き合ってきました。
心の学びでは、日常の悩みや生きづらさを軽くするための気づきや本質について分かりやすくお伝えしています。
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