考え過ぎてしまう本当の原因とは?恐れを手放し、考えない方法
「考えすぎるのをやめたい」
「何度考えても答えが出ない」
「頭の中がずっと動いていて、心が休まらない」
そんな状態に悩んでいませんか?
・仕事のこと
・人間関係のこと
・将来のこと
ひとつの問題について考え始めると、
次から次へと思考が浮かび、
気づけば同じことを何時間も考えている。
「考えても仕方がない」
と分かっていても、
思考を止めることができない。
そのため、
「自分は心配性だから」
「性格が弱いから」
「もっと前向きに考えなければ」
と、自分を責めてしまう人もいます。
しかし、考え過ぎてしまうのは、
あなたの意志が弱いからではありません。
人間には、もともと
自動的に考える仕組みが備わっています。
そして、考え過ぎてしまう
状態の奥には、多くの場合、
「恐れ」の感情が隠れています。
大切なのは、恐さを減らすために
考えて、考えて、考えて
答えを出すことではありません。
「考えても仕方がない」
と気づいて、考えることを手放し
「まっ、いっか」と思うことです。
人間は自動的に考えてしまう動物
私たちの頭の中には、
1日のうちにさまざまな思考が浮かびます。
「失敗したらどうしよう」
「嫌われたかもしれない」
「あの言い方で大丈夫だったかな」
「この先、悪いことが起きるのではないか」
こうした思考の多くは、
意識して作り出しているわけではありません。
気づいたときには、
すでに頭の中に浮かんでいます。
このように、自分の意志とは関係なく
反射的に浮かんでくる考えを
「自動思考」と呼びます。
人間の脳には、危険を予測し、
自分を守ろうとする働きがあります。
過去の失敗を振り返ったり、
未来の危険を想像したりするのも、
生きるために必要な機能のひとつです。
そのため、考えること自体が
悪いわけではありません。
問題は、考えて答えが出ると
勘違いをして、考えを止めず
結果的に怖さを増して
疲れてしまう状況を自ら
作ってしまうことなのです。
考えすぎてしまうのは、恐れから逃げようとしているから
では、なぜ考えるだけでは
終わらず「考えすぎる状態」
になってしまうのでしょうか。
考えすぎているとき、その奥には、
「失敗するのが怖い」
「傷つくのが怖い」
「嫌われるのが怖い」
「見捨てられるのが怖い」
「悪いことが起きるのが怖い」
という恐れの感情が
隠れているからです。
人は恐れを感じると、
その感情を感じ続けることを
無意識に避けようとします。
そして、恐れから逃れるために、
頭の中で答えを探し始めます。
「どうすれば失敗しないだろう」
「何をすれば嫌われないだろう」
「どの選択が一番安全だろう」
「何が正解なのだろう」
考えることで問題を解消できれば、
恐れも無くなるように考えるからです。
つまり、考え過ぎとは、
恐れから自分を守ろうとして、
頭の中で逃げ道をずっと
探し続けている状態なのです。
考え続けても、余計に恐くなるだけ
考え過ぎているとき、
私たちは無意識に
「もっと考えれば答えが出る」
「正しい答えを見つければ安心できる」
「すべてを予測できれば怖くなくなる」
と思っています。
そのため、同じ出来事を
何度も振り返ります。
相手の表情や言葉を思い出し、
「本当はどういう意味だったのだろう」
「あのとき別の言い方をしていれば」
「もしかすると嫌われたのではないか」
と考え続けます。
未来についても同じです。
まだ起きていないことに対して、
「こうなったらどうしよう」
「そのときはどう対応しよう」
「最悪の場合はどうすればいいだろう」
と、何度も頭の中でシミュレーションします。
しかし、いくら考えても
安心できないです。
それは、安心できる考えを
考え出していないのではありません。
恐さを感じている原因が、
出来事そのものではなく、
心の中に抱えている
「感情」だからです。
恐いのは、目の前の現象が原因とは限らない
私たちは一般的に、
「問題があるから怖い」
「相手が怖いから不安になる」
「未来が分からないから心配になる」
と考えます。
確かに、現実の中には対応が
必要な問題もあります。
危険を避けたり、
必要な準備をしたり、
誰かに相談したりすることが
必要な場合もあります。
しかし、同じ出来事が起きても、
強く恐れる人もいれば、
それほど恐れない人もいます。
同じ言葉を言われても、
深く傷つく人もいれば、
受け流せる人もいます。
この違いは、出来事の大きさ
だけでは説明できません。
その人の中に、過去の経験によって
作られた恐れの感情が残っていると、
目の前の出来事が引き金となり、
感情が反応してしまうのです。
つまり、目の前の出来事が
原因なのではなかったのです。
その出来事によって
自分の中にある感情が
反応しているのです。
「失敗したら終わりだ」
「嫌われたら自分には価値がない」
「見捨てられたら一人では生きていけない」
こうした思いの奥には、
過去から持ち続けている
恐れの感情が隠れているのです。
その恐れの感情を抱えているために、
出来事を必要以上に
恐いものとして
受け取ってしまうのです。
問題を解決しても、恐れが消えないことがある
考えすぎてしまう人は、
目の前の問題を解消しようと
一生懸命になります。
・仕事の準備を完璧にする。
・相手に嫌われないように気を遣う。
・失敗しないように何度も確認する。
・将来困らないように、あらゆる可能性を考える。
もちろん、必要な行動をすることは大切です。
しかし、ひとつの問題を解消しても、
すぐに別の心配が生まれることがあります。
仕事の心配が落ち着いたと思ったら、
次は人間関係が気になる。
人間関係が落ち着いたら、
今度は将来が不安になる。
ひとつ安心できても、
また別の不安を探してしまう。
なぜなら、目の前の問題だけに取り組んでも、
その奥にある恐れの感情が残っているからです。
恐れが心の中に残っていると、
その感情は新しい対象を見つけて、
再び反応してしまいます。
そのため、問題が変わっても、
同じような考え過ぎの
恐さの感情が繰り返されるのです。
考えが足りないと思うと、さらに考えてしまう
考えすぎて恐くなると
「答えを考えついていないからだ」
と考えて、もっと考えなきゃ
と思う人が、実に多いです。
しかし、考えれば考えるほど
恐さの感情をひっかきまわしているため
かえって、恐れの感情を
自ら大きくしてしまいます。
答えが出るまで考えることが
正しくはありません。
考え過ぎることではありません。
大事なことは、考えないことです。
「まっ、いっか」と思えることです。
まずは、考えても答えは出ない。
考えても、恐れの感情を
大きくするだけと気づくことです。
考えすぎを手放すには、恐れの感情を手放す
考えすぎを手放すために必要なのは、
浮かんでくる考えを
1つひとつ消すことではありません。
思考は、意識していなくても
自動的に浮かびます。
そのため、思考そのものを
完全になくそうとすると、
終わりのない戦いになってしまいます。
考えすぎを少なくするためには、
考えすぎを生み出している
原因に目を向ける必要があります。
その原因が、心の中にある恐れの感情です。
恐れを感じる
↓↓
恐れから逃れたくなる
↓↓
安心するために考える
↓↓
答えが見つからず、さらに考える
この循環によって、
考えすぎが続いていきます。
だからこそ、
考えすぎを手放すには、
考えすぎてしまう
原因となる感情を
手放せば良いのです。
その原因を作っているのは、
考えの奥にある、
「怖い」
「失敗したくない」
「傷つきたくない」
「嫌われたくない」
という恐れの感情です。
その感情に向き合い、
少しずつ手放していくことで、
考え続ける必要も
なくなっていきます。
考えても答えは出ないことに気づく
考え過ぎている時は、
問題だけを向き合うのではなく、
抱えている恐れの感情を
向き合い、手放しましょう。
たとえば、
「仕事で失敗したらどうしよう」
と考えているなら、
「失敗することで、何が一番怖いのだろう」
と自分に問いかけます。
・怒られることが怖いのか
・評価が下がることが怖いのか
・能力がないと思われることが怖いのか
・仕事を失うことが怖いのか
「相手に嫌われたかもしれない」と考えているなら、
「嫌われると、私は何を感じるのだろう」
と向き合います。
・1人になる怖さ
・自分を否定されたような悲しさ
・見捨てられる不安
・価値がないと思われる恐れ
考えの奥にある感情が
見えてくると、ただ思考に
振り回されていた状態から、
一歩離れて見ることができます。
恐いから考えていることに気づき、手放す
考えている自分に気づいたとき
恐くて、手放したいから
考えてしまっていた、と気づいてください。
まずは、
「私は今、怖いと感じている」
「安心したくて考え続けていたんだ」
と、今の自分の状態を認めます。
そして、恐さを手放す方法は
答えの考えではなく、
感情を手放すことです。
恐れを手放すと、思考に逃げる必要がなくなる
心の中に強い恐れがあると、
人はその感情から逃げるために
考え過ぎてしまいます。
しかし、恐れの感情が
小さくなっていけば、
思考を使って考える
必要もなくなります。
以前なら何時間も考えていたことを、
必要な時間だけ考えて
終えられるようになる。
まだ起きていない未来を、
必要以上に心配しなくなる。
相手の表情や言葉を、
何度も思い返さなくなる。
考えが浮かんでも、
それに引きずられなくなる。
感情を手放したからといって、
何も考えなくなるわけではありません。
必要なことは考えます。
問題があれば対処します。
ただ、恐れに追い立てられて、
同じことを考え続ける
状態が少なくなるのです。
考えすぎる自分を責めなくていい
考えすぎてしまうのは、
あなたが弱いからでも、
性格に問題があるからでもありません。
心の中にある恐れから、
自分を守ろうとしているのです。
これまで何度も考えることで、
失敗や傷つきを避けようと
してきたのかもしれません。
だからこそ、考え過ぎる自分を
否定する必要はありません。
まずは、
「私は何を怖がっているのだろう」
「何から自分を守ろうとしているのだろう」
と、優しく自分の内面と
向き合ってみてください。
考えを止めることよりも、
その奥にある感情に気づくこと。
目の前の問題をすべて
なくそうとすることよりも、
その問題によって反応している
恐れを手放していくこと。
それによって、考えすぎる状態は
少しずつ変わっていきます。
考えすぎを手放すとは、
何も考えない人になることではありません。
恐れに追い立てられることなく、
必要なときに考え、
考える必要がないときには、
「まっ、いっか」と
思えるようになることです。
考えすぎてしまう現象を変えたいなら、
思考ではなく、その思考を
生み出している感情に
目を向けてみてください。
心の奥にある恐れを手放していくことで、
頭の中の騒がしさは少しずつ静まり、
今を穏やかに生きられるようになっていくのです。